格付け最高ランクの焼肉は美味しいのか

包丁・グルメ
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牛肉の格付け

みなさんこんにちは。突然ですが焼肉は好きですか?

いや、むしろ焼肉嫌いな日本人なんているのか!?

焼肉ってマジで美味しいですよね(*´ω`*)

タン、ハラミ、カルビ、ロース…

ところで皆さん、お店に焼肉を食べに行くときに最高級A5ランク!とか国産和牛A4ランク!とか聞いたことはありませんか?

確かにA5とかA4とか国産牛肉とかいろいろスーパーのパッケージに書いてたり
お店の看板に書いてあるけどあるけどようわからん。

そうですよね。確かに牛肉って

「~産最高級黒毛和牛!」

とか

「お買い得!国産牛肉詰め合わせ!」

とかいろいろ書いてあるけど今一わかってない、

って人結構いると思います。

僕も肉屋で働くまでは全く何も知らなかったです(笑)
まあ牛肉美味しいしなんでもいいやって感じで。

でも実際スーパーで買って家で食べたら

思ってたより
めっちゃ硬い!

とか

接待で高級焼肉店利用したけどあんまり美味しくないし相手の反応も今一だった…

っていう経験ありませんか?

そんな牛肉選びで失敗したことのある人のために

牛肉についてわかりやすく解説しました。

この記事を読めばあなたはもう牛肉で(主に焼肉で)迷うことはない!

で、最高ランクの牛肉は美味しいの?

ぶっちゃけ美味しいとはかぎらないです。(>_<)
関係ないことはないけど
ランクが高い=美味しい牛肉ではないです。

え、どういうことですか?
お肉のランクが上がるほど値段も上がるし味も美味しいんじゃないの?

その考えは半分正解半分不正解、
ですかね。確かにランクが上がれば値段は上がるしサシも綺麗で見た目も美しくなります。

しかし、牛肉の美味しさを決めるのは牛の格付けだけではない。

牛の部位は80種類ほどあります。それぞれに特徴、調理法に向き不向きがあります。
格付けだけで牛肉の味を決めるのは難しいね。

そういうわけで「ランクの高い」=「美味しい」かどうかはまた別の話。

高級な牛肉を生かすも殺すも技術と工夫と作り手の気持ちです。

え、でも焼肉なんて切って出すだけじゃないの?

喝!!!!
そんな仕事しているお店は美味しくないし料理の味にもムラがあるだろうし
でてくる料理にもそういういい加減な心構えは現れるものです。

昔の職場でこんな話がありました。

後輩君、今日は時間に余裕があるし美味しい賄いを頼むね!

え~。賄いなんて食えればなんでもいいと思うんですけどね~。

その後輩は牛肉を白出汁でとりあえず適当に焚いただけのものを味見もせず作ってスタッフに出しましした。

(ちなみにその当時の店で賄いで牛肉は滅多にでない貴重品)

結果、

全員が半分以上残すという結末。

貴重なランクの高い牛肉を使ったのにも関わらず。

少し話がそれましたが、つまり何が言いたいかというと

「とりあえず良いお肉(ランクの高いお肉)を使っていれば美味しい」

というのは間違いです。仕入れる際の目利きの目安の一つにはなりますが。

次からは牛肉の格付けがどういうものか具体的に触れていきます。

どうでもいい豆知識編

A5とかA4ってなに?

このアルファベットと数字が格付けであり、牛のランクを表して言います。

アルファベットのAとかBは歩留り等級

数字の4とか5は肉質等級を表します。

いきなり意味わかりませんよね。(爆)
わかりやすく解説します。

歩留等級

枝肉から脂身や骨をどけて肉がどれくらいとれるか。

枝肉というのは牛から頭部や皮や内蔵などを取り除いた状態。

A,B,Cの3段階で評価され、

同じ体重でも肉が多くとれるほど等級が高くなる。

Aが一番高く,B,Cの順番に低くなる。

いやいや、意味わからん!もっとわかりやすく説明して!

一言で言うと、要はその牛からカルビやロースみたいなお肉がどれくらいとれるか。

ここでピンときた方、凄い

え、どれだけカルビやロースがとれるかってこと?
やったら俺ら食べるお客さん側は関係ないやん。

まさにその通り。
実際にはそんな単純な話ではないけどAとかBとかは実際に食べるお客さんにはあんまり関係ない話なんです。

実際には牛の飼育環境や健康状態にも左右されるので一概には言えませんが

基本的にAやBの歩留り等級はサービスを提供するお店の方に関係がありますね。

仮の話だけど(厳密にはAランクととBランクのお肉では仕入れ値が違うけど)
同じ1キロのお肉を同じ値段で仕入れたとしてもそこから

500gとれるのと100gしか取れないのじゃ
当然500gとれた方がお店としては嬉しいよね。

と、いうわけで一般消費者の方はABCに関してはそんなに神経質にならなくても良いと思います。

肉質等級

4や5の数字は肉質等級。1~5の5段階で評価され1が1番低く5が一番高い。
判定ポイントは4種類ある。

ざっと表にしてみたよ。興味があれば読んでみてね。
別に興味なければちゃんと読む必要は無いよ。

等級脂肪交雑(いわゆるサシ。
赤身に脂が網目状に入っていること。)
肉の色沢(肉の色、光沢)肉の締まり/キメ脂肪の色沢と質(脂肪の色、光沢)
5かなり多いものかなり良いものかなり良い/かなり細かいかなり良もの
4やや多いものやや良いものやや良い/やや細かいやや良いもの
3標準のもの標準のものどちらも標準標準なもの
2やや少ないもの標準に準ずるものどちらも標準に準ずる標準に準ずるもの
1ほとんどないもの劣るものどちらも劣る劣るもの

つまり

ここでピンときた方、凄い。

肉質等級に関しては、主にサシの入り方や色の綺麗さ、締まり具合をランク付けしています。

ここでも牛肉の味に関しては明記していません。

つまり、格付けというのは味を保証するものではないのです。

勿論最高ランクA5の牛肉はサシが綺麗で極上感が味わえますが=美味しいとはまた別の話になります。

格付けはA~Cの歩留り等級と1~5の肉質等級、合わせて15段階の種類があります。

格付けする理由

じゃあなんでそんな格付けするの?

ざっくり言うと、

公平で公正な取引を日本全国で適正な価格で行うためです。

そしてこの格付けは公益社団法人日本食肉格付け協会(JMGA)というところが

が行っています。

スポーツの審判と同じように誰かが中立の立場になって監視しないとルールもへったくれもあったもんじゃなくなるもんね。

ちなみにこれは日本独自のものです。世界各国共通ではないので注意。

結局どんなお肉が美味しいのか

結論。

それは結局食べ方や部位、味付けや産地、雄、雌等で大きく変わる、です。

確かにランクの高い牛肉はサシが乗っていてジューシーで柔らかいでしょうし、

逆にランクの低い牛肉は赤みが強くてステーキみたいな厚切りは不向きだったりします。

しかしそれはそういう傾向にある、というだけの話であって

例えば牛のバラ(焼肉でいうカルビ)はもともと脂がのりやすい部位なため

牛のランクが上がるとサシがますますキツくなって

人によっては脂っこすぎて受け付けないでしょう。

逆にモモは赤みが強い部分であまりランクの低い牛だと

硬くて焼き肉で食べるのは難しいでしょう。

結局その牛の部位の特徴を理解して

その部位にあった切り方や調理法で料理しないとどんなに

最高ランクのブランド牛でも美味しくはならないということです。

そこで、次回は具体的な美味しい部位や食べ方、大阪を中心に美味しいお店などを紹介していきたいと思います!

最後までありがとうございました!(^^)!

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