今回は三徳包丁の紹介
今回の記事は包丁初心者向けということで一般家庭で一番使用頻度の高いと思われる三徳包丁の紹介です。
その前に一般家庭でよく使われる3つの包丁の用途を簡単に見てみましょう。
こちらに包丁を購入する際の注意点などを書いたものが書いてますので
良ければこちらも参考にしてください。
三徳包丁
万能包丁。肉、魚、野菜これ一つでなんでも切れます。大きさもそこまで大きくなく小回りもきき最も使用頻度の高い包丁ではないでしょうか。
収納にも家庭の台所で扱うのにも場所をとりすぎません。
1人暮らしやそこまで料理にこだわらない家庭ならとりあえずこれ1本あれば大丈夫っていうくらい万能です。
牛刀
西洋包丁で大きな肉の塊や硬い南瓜などの野菜などを切るときにあると便利です。牛刀という名前ですが
勿論魚や野菜も切れます。難点は三徳より大振りで台所が狭い家庭だと場所をとってしまうかもしれません。
ペティナイフ
小ぶりの刃物で果物の皮をむくときや小さな野菜を切るときにあれば便利です。
材質
材質を深く語るとそれだけで1記事分ぐらいかけてしまうので今回は簡単に表でまとめます。
今回は一般家庭で最も多く使用されているであろうステンレスを基準にまとめてみました。
材質 | 切れ味 | 研ぎやすさ | 切れ味の持続性 | 丈夫さ | 錆びやすさ |
鋼 | ◎ | ◎ | △ | △ | × |
ステンレス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
セラミック | 〇 | × | ◎ | △ | ◎(錆びない) |
チタン | × | △ | ◎ | △ | ◎(錆びない) |
ダマスカス | ◎ | △ | 〇 | 〇 | △ |
簡単にまとめましたが(本当は一口に素材といってももっと細かく分類できますが今回は省きます)
こうしてみるとステンレスはバランスがとれていますね。
切れ味、丈夫さ、メンテナンスのしやすさともに扱いやすいです。
なので一般家庭で多く使用されているんですね。
お勧め包丁
ではここから実際にお勧めの包丁を紹介していきます。
ステンレスが使いやすいと先ほど書きましたがそれ以外の材質の包丁にもメリット・デメリットがあるのでいろいろ紹介していきます。
お勧め三徳包丁
株式会社マサヒロ
まずは株式会社マサヒロさんよりこちら。ステンレス鋼材の三徳包丁です。
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マサヒロさんの超ロングセラー品で、発売より50年以上も愛され続けている作品。
マサヒロさんで家庭用の三徳包丁と言えばこれと言っても過言ではないくらい有名です。
近年は100均で売っているようなとにかく安さだけを求めた包丁や
デザイン性ばかりを追求した包丁もたくさん出ていますが、
マサヒロさんの会社の方針は流行りを追う仕事ではなく、包丁の原点を追求した仕事をされている会社です。
僕自身も今現在職場でマサヒロさんの包丁は使わしてもらっています。
料理にこだわりたい人、デザインよりも道具の性能にこだわりたい本格派の人に是非お勧めです。
また価格も性能の割には控えめで1万円以内で購入できますし材質もステンレスなので錆びにくくメンテナンスも比較的簡単です。包丁初心者から上級者まで万人にお勧めできる一振りです。
こんな人にお勧め
- デザインよりも性能を重視したい人
- あまり買い替えを考えてなくてできるだけ長く愛用したい人
堺實光刃物
続いてこちらは堺實光刃物(じっこうはもの)さんの包丁です。
實光刃物さんも大阪の堺に拠点を置く老舗の名店ですがマサヒロさんと比べてデザイン性も重要視している傾向があります。
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いわゆるダマスカス包丁というやつで、波紋のような見た目がおしゃれななのが特徴的な包丁です。
ダマスカスとは異なる鋼材を何層にも重ねて作られた鋼材で、
包丁の表面に波紋のような美しい模様が浮かび上がっているのが最大の特徴です。
ダマスカス包丁は鋭い切れ味と丈夫さ、切れ味の持ち具合や錆びにくさなど実用性と
見た目の美しさを兼ね備えた包丁であることからよくプレゼントとしても送られます。
欠点は研ぐときに気を付けないとせっかくの模様が消えてしまうことですがこちらの實光刃物さんに依頼すればきちんと研いでくれます。
また別途1100円にはなりますが包丁に名前を入れることも可能でプレゼントにより特別感を出すことが出来ます。
実用性は勿論、デザイン性も重視したい方にお勧めの包丁です。
家庭用なら三徳とペティナイフがあればほぼすべての料理が事足りてしまうのでこちらのセット販売のほうもお勧めです。
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こんな人にお勧め
- デザイン性を重視したいが切れ味も妥協したくない人
- ダマスカス包丁を使ってみたいが自分で研ぐ自信がない人
ミソノ
次はミソノさんの三徳。ミソノは岐阜県関市にある包丁メーカーで、特に洋包丁を得意としたメーカーさんです。
牛刀、ペティは洋包丁ですが三徳も牛刀と菜切りの特性を合わせた洋包丁とも言えます。
今回はその中でもモリブデン鋼素材の包丁になります。モリブデン鋼とはステンレス系の鋼で、錆に強く(錆びないわけではない)特に切れ味の持久力と耐久性に優れていて
家庭用の包丁でも広く扱われている包丁素材です。
切れ味や耐久性、メンテナンスのしやすさを兼ね備えており包丁初心者の方にもお勧めです。
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自分がミソノの包丁を使用してみた感想としてはずっしりとした重みで食材をしっかり切る、という感触でした。
こんな人にお勧め
- 丈夫で一生物の包丁を探している人
- 軽い包丁よりも重みのある包丁がいい
ヘンケルス
次はヘンケルスさんの包丁です。
ヘンケルスはドイツ発祥の刃物メーカーで、1973年に日本法人として設立されました。ブランドが3つに分かれていてざっくり特徴を言うと
- リーズナブルで性能も控えめなヘンケルス
- ヘンケルスよりも性能が上でプロ仕様のツヴィリング
- 後に岐阜県関市で立ち上げた雅。性能は一番上でデザイン性にもこだわっている
この3つに別れます。自分の家庭用ならヘンケルスでも十分なのですがプレゼント用としては性能は物足りないので今回はツヴィリングと雅の紹介になります。
ツヴィリング
ツヴィリングは海外の包丁メーカーの中ではかなり性能のいいものを作っており、
この三徳包丁は新鋼材ステンレススチールというものでできてます。
丈夫で刃こぼれしにくく、錆にも強いです。また持ち手から刃までステンレスで一体化されているので
非常に洗いやすく衛生的に保ちやすいです。
さらに食器洗浄機で洗浄可能ということもあり、
衛生面を気にする方や家庭に食器洗浄機がある方に非常にお勧めです。
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こんな人にお勧め
- 衛生面に特に気を使う人
- 包丁の洗浄に手間をかけたくない人
雅
次は雅さんです。
こちらはヘンケルスが日本に上陸したあと岐阜県関市で2004年に自社工場を設立してできたブランド。
こちらは上の2つと違い完全に日本で製作されているので性能は3つのブランドの中では一番上です。(日本の包丁製造技術は海外でもとても高評価です)
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刀身とダマスカス模様の美しさが目を引きますがグリップも天然の木材を使用しており非常にしっくり馴染む感触です。
また本刃付けされているので購入後すぐに最高の切れ味の状態で使用することが出来ます。
(本刃付けとは簡単に言うと刃の先を大きくして切れ味をよくし持続性をながくすること)
切れ味は勿論ですが特に和風テイストのデザインが特徴的で、性能だけではなくデザインにもこだわりたい人にお勧めです。
こんな人にお勧め
- 性能、デザインともに妥協したくない人
- 価格はそこまで気にしない人
- 和風なデザインが好きな人
貝印
次は貝印さんです。
貝印は大きく分けて2つのブランドがあり、
- リーズナブルで一般家庭向けの関孫六
- 飲食店やプロの料理人向けの旬
大きくわけてこの2つに別れます。
関孫六
まずは関孫六のダマスカス三徳包丁です。
関孫六の包丁はリーズナブルでありながら包丁の性能のバランスが非常にとれているのが特徴です。
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この包丁は柄が逆三角形になっており天然木材に特殊加工することで木材のしっとり感を損なわずに尚且つ滑りにくくなっているので包丁初心者の方にも安心してお勧めできます。
またこの価格でこの性能・ダマスカス包丁という条件はなかなか無く、
値段も1万円以内ということから送る側も貰う側も負担にならず
人気の商品です。
こんな人にお勧め
- 特化した性能よりもバランスの良さを重視する人
- 価格を抑えたい人
旬
続いては貝印のもう一つのブランド旬。
こちらはプロ仕様ということもあって関孫六よりは値段はやや上がります。
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一番価格の安いダマスカス包丁でこちらの値段ですが全体的な性能はやはりこちらに軍配が上がります。
またダマスカスの模様もよりはっきりと美しく浮かび上がっておりプレゼント用にもこちらの方が人気があるようです。
フォーエバー
フォーエバーは埼玉県に本社を置く刃物メーカーで、特にチタンやセラミックを得意としている会社です。
今回は初心者向けということでセラミックの包丁は紹介しませんが(セラミックは扱いとメンテナンスが難しい)
チタンの包丁を紹介させてもらいます。
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チタンの包丁の最大の特徴は何と言っても錆びないこと。海水などに入れても錆びません。
重さはステンレスの6割ほどで、
金属臭もしないため生ものなどを切るときにも臭いが移るのを気にしなくてもいいです。(鋼の研ぎたての包丁は特に金属臭がするためあまり生ものを切ったりはしないことが多いです)
切れ味は鋼やステンレスに劣るものが多いですが持続性ははるかに長いものが多く、
一般家庭用の包丁としてはセラミックの上位互換と思ってもらってよいと思います。
切れ味が落ちてきたらシャープナーで研ぎましょう。
こんな人にお勧め
- 包丁のお手入れが苦手な人
- 金属の臭いに敏感な人
スミカマ
岐阜県関市の刃物メーカーで、霞ブランドが有名なメーカーです。
刀身の鮮やかなブルーが特徴的でこちらもチタン製なので錆びることがありません。
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ドイツのフランクフルトメッセ・アンビエンテでDESIGN PLUSを受賞しており、世界的にも有名なブランドの包丁です。
チタンは砥石で研ぐこともできますが少し難しいので研ぎには専用のシャープナーがお勧めです。
こんな人にお勧め
- デザインがかっこよくチタン製の包丁を探している人
- チタン製の包丁で切れ味も落としたくない人
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