皆さんこんにちは。今回は三徳包丁の選び方のお話です。
今回はこんな人向けの記事です!
- 包丁の購入を始めて考えているけど選び方がわからない人
- 新生活や引っ越しなどで包丁の購入を考えている人
- もっている包丁が古くなってきたので買い替えを考えている人
では早速見ていきましょう!
これぐらいがおすすめ
結論から言うとこんな感じになります。
- 刃の材質はステンレスか鋼がお勧め
- 刃渡り(刃の長さ)は15cm~18前後であとはキッチンの広さと要相談
- 柄の材質はコスパ重視ならプラスチック、衛生面を重視するならステンレス、手触りを重視するなら木製
- 初心者は両刃がお勧め。中級者以上や切れ味、食材の身離れを追求するなら片刃も検討
- 牛刀も購入を考えているならやや小ぶりなものを選ぶ
それでは順番に見ていきましょう!
刃の材質
三徳に限らず包丁の刃の材質は大きく分けて以下の5つです。
鋼、ステンレス、セラミック、チタン、ダマスカス。(ダマスカスは厳密にはダマスカス鋼ではありません)
詳細は長くなるので別の記事で紹介しています。
特徴を簡単にまとめてみました。
材質 | 切れ味 | 研ぎやすさ | 切れ味の持続性 | 丈夫さ | 錆びやすさ | 重さ |
鋼 | ◎ | ◎ | 〇 | 〇 | × | 標準的 |
ステンレス | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | やや重いものもある |
セラミック | 〇 | × | ◎ | △ | ◎(錆びない) | 軽いものが多い |
チタン | × | △ | ◎ | △ | ◎(錆びない) | 軽いものが多い |
ダマスカス | ◎ | △ | 〇 | ◎ | △ | 標準的 |
さらに文章で簡単に解説したいと思います。
鋼
メリット
切れ味は物凄く良いです。同じ価格なら恐らく一番切れ味は上でしょう。また切れ味が落ちてきても研げばすぐに元通りになるし他の材質に比べて研ぎやすいものが多いです。
少し曖昧な言い方をしたのは鋼にも沢山の種類があるからです。詳細は別記事に書きますが一般家庭で使用する分には気にしなくても良いと思います。
デメリット
反面、非常に錆びやすいです。食材を切ったり濡れたまま放置していると10分もすれば錆びてしまいます。錆びても研いだり錆びとり器などですぐにとれば錆びはとれますがやはりメンテナンスには一番手のかかる材質とも言えます。
ステンレス
メリット
切れ味は中間くらいです。昔は切れ味が悪いものが多かったですが最近は良質なものも多くなってきています。とはいえ同じ価格なら鋼には及びません。が、それでも一般家庭用なら安価でも十分な切れ味は持っています。
また錆びにくいのも特徴です。(錆びないわけではない)
重さは軽いものから重たいものまであるので良く選ぶ必要があります。
デメリット
切れ味は研げば勿論元に戻りますが鋼に比べるとやや研ぐのに時間がかかります。
あとは錆びにくいとはいっても全く錆びないわけではないので最低限のメンテナンスは必要です。
セラミック
メリット
最大のメリットは全く錆びないことです。また食材への包丁の臭い移りもありません。
切れ味は良くないですが切れ味の持続性は良いものが多いです。
デメリット
切れ味は悪いです。同じ価格なら一番悪いものが多いでしょうか。
また材質が硬すぎて硬い食材を切ろうとすると刃こぼれしやすく、研ぐときも専用の砥石やシャープナーが必要です。
また軽すぎるものが多いので包丁の重みを乗せて切るということも向いてません。
研ぐのも他の材質に比べ難しく個人的にはメインで使うにはお勧めしない材質です。(サブでしようするならあり)
チタン
メリット
セラミックと同じく全く錆びません。臭い移りもなく切れ味は良いとは言えませんがセラミックよりは上のものが多いです。重さは軽いものが多いです。
デメリット
切れ味は一般的な鋼やステンレスよりは落ちるものが多いです。
セラミックと同様軽いものが多いので包丁の重みで切ることは難しいです。
ダマスカス
メリット
切れ味はほぼ鋼に近いものがあります。(そもそもダマスカスというのは沢山の鋼材を貼り合わせて綺麗な模様を浮かび合わせた製造法)
しかし何より最大のメリットはその美しい見た目でしょう。普段使いというよりはプレゼント用に最適です。
デメリット
鋼と同じく錆びやすいです。
最大のデメリットは研ぎの難しさでしょう。研ぐときの角度を間違えるとせっかくの綺麗な模様が消えてしまいます。
家での普段使いなら鋼かステンレスがお勧めです!
刃の長さ
三徳包丁の用途ですが一般家庭ではメインで使う人が多いと思います。(三徳とは肉、魚、野菜なんでも切れることから三徳という名前がついたとか)
なのであまり短すぎるものは普段使用するものだと物足りない場面が出てくると思います。
標準的な三徳包丁の長さ15cm~18cmぐらいです。キッチンの広さと相談するのがいいですが別でもっと長い牛刀の購入も考えているなら15cmでも十分だと思います。
柄の材質
プラスチック
最大のメリットは価格が安いことでしょうか。また色もたくさんの種類があるので見た目にもこだわりたい人向けの材質です。中には食器洗浄機対応のものもあります。
反面やや滑りやすく、冬は少し冷たくなります。
木製
手触りがよく、他の材質と違って滑りにくいです。また長年使用していると自分の手にしっくりと馴染んできます。冬になっても他の材質のように冷たくなったりしません。
その代わり水を良く吸収してしまうのでよく水分を切らないとカビが生えたり木が腐ってしまったりするのでややメンテナンスに気を付けないといけません。
片刃と両刃
洋包丁の多くが両刃、和包丁の多くは片刃、ととらえてもらってかまいません。(勿論すべてではないです)
簡単に特徴を書きますと、
片刃
- 食材の身離れが良い(食材が包丁からはがれやすい)
- 同じ価格帯で比べると切れ味の良いものが多い
- 食材を薄く切りやすい
- そのまま切ると斜めになってしまう(まっすぐ来るのには少し慣れが必要)
- 硬い食材を無理やりまっすぐ切ろうとすると刃が斜めにはいるため食材が割れてしまうことがある
両刃
- 刃がほぼ左右対称なためまっすぐ切りやすい(厳密には左右対称ではない)
- 片刃に比べると身離れは良くない(包丁に食材が引っ付きやすい)
恐らく一般家庭の多くにある包丁が三徳包丁や牛刀、ペティナイフだと思います。
そしてそれらは全て洋包丁なので基本的に両刃になります。(中には片刃で作られているものもありますが)
初心者の方は両刃のほうが使いやすいことが多いと思います。
しかし片刃はまっすぐ切るのに慣れは確かに必要ですが、食材が自然にはがれやすいためカットが非常にスムーズに行いやすいので調理の時間短縮にもつながります。
初めて購入を考えているなら両刃がお勧めです。
片刃はそもそも種類も少ないです。
まとめ
繰り返しになりますが簡単にまとめるとこんな感じになります。
- 刃の材質はステンレスか鋼がお勧め
- 刃渡り(刃の長さ)は15cm~18前後であとはキッチンの広さと要相談
- 柄の材質はコスパ重視ならプラスチック、衛生面を重視するならステンレス、手触りを重視するなら木製
- 初心者は両刃がお勧め。中級者以上や切れ味、食材の身離れを追求するなら片刃も検討
- 牛刀も購入を考えているならやや小ぶりなものを選ぶ
次回はお勧めの三徳包丁を紹介していきたいと思います。
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