概要
- ジャンル シミュレーションRPG
- 発売日 2024年3月8日
- 対応機種 PS5/4 任天堂switch XboxSeries
個人的な感想
まずは一言!久しぶりにクリアまで飽きずにプレイできた作品でした!
あれだけ世間でも注目されていて期待値も高かったのにそのプレッシャーを見事良い意味ではねのけてくれました!素晴らしいです!
次々に出現する新しい仲間や装備、それに伴う自由度の高いカスタマイズ制で
終わりが見えなくどんどん時間が溶けていく。非常に時間泥棒ゲーム。
勿論欠点が全くないわけではないけど
それでも最後に購入・クリアして良かったと思える作品。
次回作も勿論期待しています!
お勧めする人
- 戦略性の高いシミュレーションRPGが好きな人
- キャラクターのカスタマイズ要素が豊富なゲームが好きな人
- ライトな難易度のシミュレーションRPGが好きな人
- 普段シミュレーションRPGをプレイしない人にもお勧め
お勧めしない人
- 歯ごたえのある難易度のシミュレーションRPGを求めている人
- 重厚なストーリーを期待している人
- 同じゲームを何周もプレイする人
- ゲームシステムよりもストーリーを最重視する人
具体的にこれらの理由も見ていきたいと思います。
どんなゲーム?
王道シミュレーションRPG
ジャンルはシミュレーションRPG。ストーリーは王道で
敵国に自分の国を奪われた王子が国を取り戻し世界平定を目指すといった
わかりやすい王道シナリオ。
よくあるマス目を動かして順番に行動、といってゲームシステムではなく
リアルタイムで敵味方常に動き続ける。
これだけ聞くと非常にあわただしいゲームシステムに聞こえるが
戦闘中はこちらのタイミングでいつでも時間を止めて戦略を練ることが出来るので
実際にはかなり落ち着いて作戦を立てることが出来る。(ただしステージごとに制限時間はあり)
奥深いカスタマイズ性がウリのキャラクターメイキング
行動パターンをキャラごとに細かく割り振ることが可能で
これにより戦略性の高いバトルとキャラクターカスタマイズが可能になっている。
少し前のゲームで言うとFF12のガンビットシステムを想像してもらえればわかりやすいと思う。
部隊は最大5人編成の10部隊で50人の キャラクターを同時出撃可能。
これらのシステムにより
どんなユニットで編成するか
どんな隊列にするか
どんな行動をとらせるか
どの敵と戦わせるか
これらを自分で試行錯誤して敵軍を撃破していく達成感と爽快感は
かなりの中毒性をはらんでいます!
安定のヴァニラ飯
グラフィックはヴァニラウェア独特の雰囲気で描かれた2Dグラフィック。
今作も例にもれず料理のグラフィックには物凄く力が入っている。
ヴァニラウェアさんのこの飯に対するこだわりは一体どこから出てくるんでしょうね(笑)
良かったところ
数多くの仲間キャラクター
主人公以外に70人近い仲間キャラクターが登場。
見た目も能力も個性的で組み合わせ次第で誰でも非常に強力なユニットになりえる。
全編通して全く役に立たないユニットというのは存在しなかった。
勿論名前付き以外のいわゆるモブキャラも雇うことが可能で、彼らはある程度成長パターンを任意にこちらで設定することが出来る。主要メンバーとは違い固有スキルは持っていないが設定を
ある程度自分でいじれるので彼らにも愛着はわいてくる。
カスタマイズ性の高い編成システム
本作は1体1で戦うのではなく最大5人のユニットを組んで攻略していくバトルシステム。
キャラクターそれぞれに細かい行動パターンを設定しておくことが可能で、
バトル自体はほとんどプレイヤーは介入しなく、その前の編成、作戦段階でほぼ勝敗が決まる。
編成次第では全く歯が立たなかった相手が行動順や部隊編成を少し変えるだけで結果が
全く変わる場合もある(敵も同じく)
これを自分で考えて自分なりの攻略方法を見つけていくのが非常に面白く達成感のあるシステムになっている。
キャラクターの強弱はあるものの全く使えないキャラクターは存在しなく、
自分のお気に入りをひいきすることも可能。
飽きの来ない新たな発見の数々
このゲーム、どんどん新しい仲間やアイテムが手に入ります。それもほんとクリア直前まで。
装備にはスキルが付加されているものがあり、それらを新たに入手するたびに
「誰に装備させようかな?どういった行動パターンにしようかな?」
仲間が増えるたびに「誰と組ませようかな?」
といった悩みが出てくる。
マジで終わりません(笑)編成だけで2,3時間とかざらに過ぎてしまいます。
丁度良い探索要素
フィールドを歩き回って素材や隠されたアイテムを収集する要素がある。
基本的にヒントがあるしヒントをたどっていけば攻略情報無しでも
少し頑張ればほとんど達成可能なものな上にかなり役に立つアイテムも多いので
そのあたりのバランスが非常にとれていると感じた。
滑らかに動くキャラクターアニメーション
アニメーションは2Dのドット絵だが非常になめらかに良く動く。
キャラクターアニメーションの観賞用モードもあり。
賛否両論点
難易度はかなり低め
難易度は戦闘時以外はいつでも変更可能だが基本的に難易度は低め。
体感だがノーマルで他のシミュレーションRPGのイージーぐらいの難易度だと思う。
それだけならそこまで問題にはならないが
せっかく細かいキャラクターカスタマイズができるのにアイテムなのでごり押しが通ってしまうため今一つシステムが生かし切れていない。
とはいえ難易度を上げればかなり改善さえるし格下のユニットが編成次第で格上に勝てるのはこのゲームの醍醐味でもありそれは敵にも同じことが言えるので一
概にマイナスポイントとは言いきれない。
また5人×10部隊の最大50人を戦闘に参加させられるが
難易度の低さも相まって実際にはフルで全員活躍させることはほぼなかった。
見た目も能力も個性的なキャラクターがたくさんいるだけに余計残念だった。
これから改善してほしい点・良くなかった点
周回要素・引継ぎ要素は全くなし
この記事を書いている2024年5月14日現在クリア後の周回要素は全くない。
ストーリーをクリアするのに60時間ほどかかったが(サブクエストはほぼコンプリートさせた)
それなりにやりこんだのに引継ぎ要素が全くなしでもう1周最初からプレイしようとは思わなかった。
せめてお金や集めた勲章の何割かを持ち越し出来たら話は大分変わったと思うが…。
なのでこれからプレイする人は難易度選択はよく考えてプレイすることをお勧めする。
せっかく豊富なキャラクターカスタマイズシステムがあるのに難易度の低さにより
カスタマイズの面白さが半減してしまっている。
編成保存機能がない
これも記事を書いている段階での話だが部隊編成の保存機能がないのはきつかった。
後半は70人近くのキャラクターが仲間になり手に入る装備も膨大な数になる。そのたびに戦略を練り直すのもこのゲームの楽しみの一つではあるがその分管理するのが大変だった。
一部の強敵に挑むのに編成をいじった後元に戻したいときなんかは凄い不便だった。これは今後のアップデートに期待したい。
キャラクターの格差
これだけ人数がいれば仕方ないがキャラの強弱の格差はやはりある。
後半は大体同じエース級のメンバーで戦っていればなんとかなる場面が多かった。
特に主人公、専用クラス持ちの仲間、移動速度アップスキル持ちで飛行ユニットのグリフォンナイト、障害物およびトラップを破壊できるブレイカーは毎回ほぼ必須といっていいぐらいだった。
キャラクターの掘り下げの薄さ
これも大人数の登場人物による弊害だが一人一人のキャラの掘り下げは薄かった。
古いゲームだがFFタクティクスのような細かい歴史設定や重厚なストーリー、
キャラクター間の熱いドラマなどを期待しているとがっかりする。
まとめ
編成保存機能がなかったり周回要素がなかったり、ストーリー性が薄いなどの欠点はあるものの
基本的に丁寧に作りこまれている作品。
FF12のガンビットにも類似したシステムではあるものの細かく設定できるキャラクターのカスタマイズ性はやはり中毒性が高く
久しぶりにクリアまで飽きることなくプレイできた良作。
軽めの難易度とキャラクターの掘り下げが薄いのも相まって
コアなシミュレーションRPGファンには物足りないかもしれないが
逆に普段このジャンルを避けている人やライトなシミュレーションRPG好きにはお勧めできる作品。
次回作に期待していますし発売されたら間違いなく購入しようと思います!
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